yohhoyの日記(別館)

もうちょい長めの技術的メモをしていきたい日記

gistにソースコードを放っておいたらOSSプロジェクトで活用されていた件

タイトル通り。

プログラミング言語Cの最新規格C11で採用されたスレッドサポートのエミュレーションライブラリをgistに放置していたら、汎用OpenGL実装The Mesa 3D Graphics Libraryに取り込まれました(2014年2月現在のGit版として)。

2014-05-07追記:MesaLib-10.1.0からinclude/c11以下にとりこまれたようです。

対応プラットフォームが多岐にわたるMesa 3Dでは、その差異を吸収するスレッドサポート実装をもっていましたが、4つのサブモジュールでそれぞれ独立に行われていたそうです。つまり、4種類のエミュレーション用コードがばらばらに存在する状態でした。そこで、C11標準ライブラリのAPI仕様に則りかつWindowsPOSIX環境に対応していたgistのコードが拾われて、プロジェクト内の重複実装を整理する目的で採用されたようです。

ライブラリ内部実装としては、Pthreadの薄っぺらいラッパとBoost.InterprocessライブラリC++言語)からC言語への移植です。作成動機はC11標準スレッドサポート機能の調査と、条件変数プリミティブの実装調査でした。

(コードをBoostライセンスで公開していたのもあってか、Phoronix記事ではBoostライブラリの一部と勘違いされている?)

ま、そういうOSS貢献(?)の形もあったという事で一つ。